アニメをめぐる冒険型コラム「アニメ・エンタープライズ」。

 

以前のアニメライターに関するコラムの続きです。今回はアニメに対する知識という、ちょっと固めのお話しと告知です。

 

声優だけがアニメを作ってはいない

 

 

アニメをマニアックに観始めて、かれこれ15年くらい経つのですが、アニメに関する原稿を書く仕事を本格的に初めて5年。アニメ誌以外にもアニメに関する原稿を書くようになって、顕著に感じたのですが、根本的なアニメ知識を持ったライターが本当にいない。

 

いわゆるオタクライターはいっぱいいるのですが、アニメやゲーム、マンガに至るまで、作品単位では話せても、その表現方法・媒体の特色に関して話せる人は少ないですね。

 

映画ファンは絶対数も多いですし、映画を語る場がメディアにも確固としてあるので、博覧強記の映画ライターも星の数ほどいます。対するアニメは、これも言葉を選びながら書きますが、現在進行形で展開しているアニメ以外を取り上げることは、メーカーにも雑誌側にもメリットがないという判断をされてしまいます。WEBメディアにはそういうしがらみがないように見えますが、PVが取れないので二の足を踏まれることが多いです。

 

あと、昔のアニメ誌ならともかく、いまはアニメの作り手を取り上げることも、メリットにはなりにくいんですね。声優さんを取り上げたほうが、その声優さんの歌うCDやライブ、イベントへの誘致になるので。

 

ゲームも、ファミコンなど往年の作品はレトロゲームとして古くからのファンには懐かしく、若いファンには新しいものとして紹介される流れがあるように、アニメもできないものか。

 

という想いから、「SWAMP(スワンプ)」でも新連載を始めます。「SWAMP(スワンプ)」らしさを前面に出した、「アニメ沼」の深さと面白さを感じられるものになると思いますので、ご期待ください。

 

 

>第25回 アニメ版権イラストのライティング

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