
2017年の春、無性に『デイトナUSA』がやりたくなった。
たまたまインターネットでレースゲームのことを調べていて、見かけた『デイトナUSA』。90年代の幼少期によくゲームセンターに行っていた自分にとって、アーケードのレースゲーム『デイトナUSA』は、ゲームセンターの思い出とイコールだ。
PS4で出来ないものかと探してみるも、アーカイブはPS3だったり、それ以外のハードだったりで、一時「セガサターン」ごと買い直そうかとも思うも、仕事が忙しくなり、しだいに『デイトナUSA』のことも、思い出の海へ沈んでいった。
そんな中、2018年4月14日(土)~15日(日)に開催される「セガフェス 2018」に『デイトナUSA』のアーケード筐体が出展されると知り、約20年ぶりの再会を果たすことに!
セガのカラフルさは、『デイトナUSA』に象徴されている
ゲームを含めたさまざまなコンテンツで、世の中をカラフルにしようというセガ。1990年代前半のゲームセンターには、確かにそのカラフルさがあった。
当時小学生低学年だった自分は、よくゲームセンターに連れて行ってもらい、見よう見まねで『バーチャファイター』シリーズをプレイ。そして、レースゲームといえば、この『デイトナUSA』だった。
一度聞けば絶対に覚えるテーマ曲や、視点切り替えが可能なV.R.ボタン。
そして何より、アメリカンなデザインが、ゲームセンターのある現実から、楽しいゲームの世界へといざなってくれた。
自身が操作するホーネットを上から見るか、主観で見るか。子ども心に主観視点でのプレイは難しかった。
ギアの切り替えも、レースゲームで覚えたのは高校生の頃。あの頃は、無性に動かしてみたくてマニュアルにするも、うまく動かなかった。
車へのあこがれは、ゲームセンターのこうした一部からも生まれると思う。
実際、自分は運転免許を取るときにマニュアルにした。普段日常ではオートマチック車しか運転しないけれど、それはそれだ。
この投入口に、いったい何枚の100円玉を入れたのだろうか。これまでに食べたパンの数と同様に覚えてはいない。
「セガフェス 2018」の内覧展で撮らせて頂いた『デイトナUSA』の筐体。
本イベントのために、秘蔵されていたレジェンド機をレストアしたものとのこと。
実際のプレイも可能とのことで、本当に約20年ぶりのプレイをすることに。
デモ映像の音は残念ながら消されていたものの、STARTボタンを押すと息を吹き返したように音声が!
免許もゴールドになって、多少はうまく運転できると思いきや、意外と重いステアリングがうまくいかず、何度も壁に激突。
初心者コースでも、うまくドリフトを決められなかった。それでも、なぜだろう。久しぶりにシートに座って、不器用ながらもホーネットを駆ける瞬間の楽しさは――。
きっとあの頃の自分は、何度壁に当たってもステアリングを切り、コースを巡った。
その日のお小遣いが無くなっても、またゲームセンターに行ってゲームをプレイする。少しずつ上手くなっていく。
それはまさしく人生だ。
免許を取ってからも、何度も車を駐車場にぶつけてしまったりしながら、少しずつ経験を積んで上手くなっていった。
『デイトナUSA』は、ヘタクソになってしまったけれど、少しだけ、人生の運転はうまくなったと思う。
ありがとう、『デイトナUSA』。あの頃の楽しさがあったから、今がある。
何度でもSTARTボタンを押して、挑戦していこう――。
「セガフェス 2018」概要
日時:2018年4月14日(土)10:00~19:00/4月15日(日)10:00~18:00
※入場無料 / 一部の出展コンテンツでは事前応募や入場規制を行う場合がございます
会場:ベルサール秋葉原B1F~2F(東京都千代田区外神田 3-12-8 住友不動産秋葉原ビル)
主催:セガグループ
株式会社セガホールディングス/株式会社セガゲームス/株式会社セガ・インタラクティブ/株式会社セガ エンタテインメント/株式会社セガ・ロジスティクスサービス/株式会社ダーツライブ/株式会社トムス・エンタテインメント/株式会社セガトイズ/株式会社アトラス
公式サイト:http://segafes.sega.jp/
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