
WEBを中心に人気を集めている中音ナタさんに、SWAMP(スワンプ)独自インタビューを敢行! 新単行本発売のタイミングにあわせて、『ラブライブ!』ファンにして「夢を叶えた」作家である中音さんのこれまでとこれからを、全7回のショートインタビュー連載でお届けします。インタビュアーはSWAMP(スワンプ)編集長にして、かつて「電撃G's magazine」編集部にも所属していた加藤真大が担当。
ショートインタビュー第1回目は、中音ナタさんと『ラブライブ!』の出会いから『1日1本ラブライブ4コマ』に至るまでのお話となります!
『1日1本ラブライブ4コマ』をはじめよう!
加藤:改めて中音さんと『ラブライブ!』の出会いからお聞きできればと思っています。きっかけはTVアニメ(第1期)の第1話なんですよね?
中音:第1話からですね。僕はアニメをよく観るのですが、とても良いアニメだなというのが直感でわかって、そこから推し始めたという感じです。
加藤:第1話は、なかなかインパクトがありましたよね。
中音:そうですね(笑)。『アイカツ!』など女の子が努力していくストーリーが好きだったので、この作品でも「この娘たちが頑張って勝利を掴み取るんだな」と思ったんです。
加藤:TVアニメをご覧になられるまで、『ラブライブ!』というプロジェクトの存在自体はご存じでしたか?
中音:あまり知らなったんです。いろんなアニメを1クールにつき何本も観るようなアニメ好きだったので、『ラブライブ!』に関してもTVアニメで初めて知った感じでしたね。
加藤:第1期の放送開始は2013年の1月なので、今年でもう5年目なんですよね。プロジェクト自体のスタートからも8年という。
中音:もう8年ですか。
加藤:そんな歴史の中でも、TVアニメの存在は大きかったですよね。中音さんの活動でも、そこから代表作といえる『1日1本ラブライブ4コマ』がスタートします。作品を応援したいという気持ちから始められたんですか?
中音:はい。それまでpixivで『プリキュア』シリーズの絵を描いていたんですよ。
加藤:『プリキュア』も女の子が頑張る系ですね。
中音:そんな中で、一番応援していたシリーズ(の放送)が終わってしまったんです。なので、ほかの絵にもチャレンジしてみたいなという気持ちから一番好きな『ラブライブ!』を描こうかなと思って、(『ラブライブ!』の)放送終了1年後くらいだったと思うんですけれど、1日1本をTwitter上で描き始めました。それまでもちょこちょこと『ラブライブ!』のイラストは描いていたんですけど、マンガは描いていなかったんです。
加藤:1日1本という形式は、今だったらTwitterを中心に描かれている方も増えてきていますが、最初からアイデアとして1日に1本ずつ上げようと思われたのですか?
中音:アイデアというか、いきなり浮かんできたんですよね。
加藤:浮かんできたといいますと?
中音:『プリキュア』の絵を描いているときから、放送後30分以内に描いてpixivにアップするところから「筆が早い」というようなタグをつけられていたんです。それを活かせるのは何本も描くことだなと思って、そこから1日1本が生まれたんですよ。
加藤:『プリキュア』が終わって30分以内ということは、(その頃の関東地方だと)『ドラゴンボール改』の放送中ですよね(笑)。
中音:そうなりますね(笑)。
加藤:いまもTwitterでたくさんのイラストを描かれていますよね。絵を描かれるときは、頭に浮かんだものをそのまま描かれるタイプなのですか?
中音:そうですね。頭の中で完全に完結したものを、「バッ」と描くっていう感じです。
加藤:たとえば4コマだったら、4コマの起承転結が浮かんでいて。
中音:アニメとかを観ていると、キャラクターが頭の中で会話をし始めたりするんですね。その会話を勝手に脳内でストーリーにして、オチをつけて4コマにします。
加藤:中音さんといえば4コマというイメージを持っている方も多いと思うのですが、そういう意味では、浮かんだものをマンガとして落とし込みやすい形式が4コマだったということですか?
中音:はい。4コマが一番表現しやすかったですね。
インタビュー中でも話題になっている単体アンソロジーの単行本は、12月27日(木)に発売予定。連載で読んでいた方も、ぜひ手にとってみてください!
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