
10月25日(木)~11月3日(土・祝)に開催される「第31回東京国際映画祭」。
アジアを代表する映画祭として、毎年さまざまな映画関係者とファンが集う映画の祭典です!
本日、いま海外に発信したい日本の映画人を特集する「Japan Now」部門にて、俳優生活40周年を迎えますます磨きがかかる「映画俳優 役所広司」の特集実施が発表されました。
さらに、近年の東京国際映画祭でおなじみとなったアニメーション特集では、圧倒的なイマジネーションとアニメ―トで世界中のアニメファンを魅了する「アニメーション監督 湯浅政明の世界」の実施も発表。
役所広司さんの公式コメントはこちら!
役所:芝居に興味を持って、今年で40年。子供の頃から何一つ長続きしたものがない僕にとって、40年同じことを続けられるなんて奇跡です。役者という仕事は不思議で、どんなに恥をかいても、失敗だらけでも、一つの作品が終ると「ひょっとしたら、次は上手くいくかも知れない…」と思ってしまうのです。それがこの世界の毒なのでしょうかね?
今回の特集上映、とても光栄です。そして、今まで自分に影響を与えてくれた全ての人に感謝します。
映画祭のプログラミング・アドバイザー 安藤紘平(映画監督・早稲田大学名誉教授)さんの公式コメントはこちらとなります。
安藤:東京国際映画祭「Japan Now」のコンセプトは、「今日の日本映画を通じて、海外に‟日本の今”とそこに在る日本の美意識、文化とその魅力を感じてもらうこと」です。本年は、‟日本の今”を代表する俳優、役所広司を特集して、彼と日本映画の魅力を再認識していただきたいと思います。
誰をも圧倒する彼の存在感は、役柄の幅の広さとその演技力にあります。あるときは、殺人犯の揺れ動く神秘的な心理をあたかも神のように演じ、またあるときは、猟奇殺人事件の担当刑事が怪物になっていく姿を、まるで悪魔のように演じます。ダンスに取り付かれたサラリーマンのラブロマンスをコミカルに普通の人として表現するかと思えば、日本の美意識を体現する武士から、歴史上の人物まで、極めて人間的に、そして独特の想像力をもって、その存在感をスクリーンに刻印します。
日本のみならず、カンヌ映画祭をはじめ、毎年の映画祭で名前を挙げられないことはありません。日本を代表する国際的映画俳優‟役所広司の魅力”を特集いたします。
SWAMP(スワンプ)でも、本映画祭を通じて映画の魅力を追求していく予定なので、合わせてお楽しみに!
SWAMPER's EYE!
今回のニュースを受けて、役所広司さんの作品を思い起こしてみると、伊丹十三監督の『タンポポ』、周防正行監督の『Shall we ダンス?』、中島哲也監督『渇き。』と、それぞれの時代を越えて印象に残る名演をされていたのだと再実感。誰もが顔と名前を知り、作品を観ているという俳優さんは珍しくなりましたが、今回初となる大規模特集を通じて、世代を超えて愛される役所広司さんの魅力と凄さを追求したいですね!
そして、湯浅政明監督です。アニメマニアとしては、『映画 クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』でのクライマックスの迫力かつ独創的なアニメーション、マニアの間ではお馴染みである伝説的OVA作品『THE八犬伝~新章~』第4話「はまじ再臨」など、90年代のアニメーター時代から存在に注目していた方。
監督作である『マインド・ゲーム』や『四畳半神話大系』でもその個性はいかんなく発揮され、今では多くの人が湯浅さんのアニメートを楽しんでいます。改めて、そのオリジナリティの根源や、アニメの制作体制そのものから変えている現在の活動に至るまで、深堀していきたい!
エンタープライズ山田的には、2年前の「第29回東京国際映画祭」から毎年この映画祭を取材しているので、SWAMP(スワンプ)でも、ガンガン取材しますよ!
「第31回東京国際映画祭」概要
イベントタイトル: 第31回東京国際映画祭
開催期間:2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)
会場: 六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木 他
公式サイト:https://2018.tiff-jp.net/ja/
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