
ご無沙汰となってしまいましたが、「週刊SWAMP(スワンプ)通信」(すわ通)では、これまでに公開してきた記事から、いくつかをピックアップしてご紹介したり、編集後記をお届けします!
先週末に公開されたアニメーション映画『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』。SWAMPではセバスチャン・ローデンバック監督にインタビューを行いました。
取材の中で、実際に監督が使用されている筆ペンを見せてもらい、さらに絵を描くところまで撮影させて頂きました。その模様は記事とSWAMP公式Twitterでご確認ください。
編集長自身もローデンバック監督と比べるのは大変おこがましいのですが、過去にアニメーション作品を作っていました。専門学校時代の課題制作だったのですが、1人でデジタル技術を駆使して作品を作るという機会にクレイアニメを作ったんですね。その際に、設定を作ったりプロットを書いたりもしましたが、なかなかうまくいかない。結局、考えたものではなくて2体の粘土で作られたロボットが対決するという内容のものを即興で作ることにしました。実際に1コマ1コマ動かして作品を作ることは楽しかったことを覚えています。
そんな作り方の対極ともいえる、入念な取材と時代考証を行って作られた『この世界の片隅に』の片渕須直監督が絶賛し、創作の根底でつながったということを考えると、表現をするうえで大切なのは技術や手法ではないのだと実感できます。あくまで、どういう作品を作りたいのかという想いが大事なんですね。そのうえで技術が大事になってくるのだと思います。
僕はアニメ作りを志して、その場所からは離れてしまいましたが、『この世界の片隅に』のすずさんや『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』の少女のように、生きていきたい。今はそう思っています。
それでは、また来週!
(編集長:加藤真大)