アニメをめぐる冒険型コラム「アニメ・エンタープライズ」。

 

今回も『機動戦艦ナデシコ』です。ちょっと短めですが、このコラムを書いていて思ったことを書き記しておきます。

ホシノ・ルリとミスマル・ユリカ

画像出典:http://images-jp.amazon.com/images/P/B002XGZ1P8.jpg

 

ホシノ・ルリは、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイのようなキャラクターが当たったので、その系統で作られたキャラクターと言われています。

 

その綾波レイも、『美少女戦士セーラームーン』の水野亜美であったり、『母を訪ねて三千里』のフィオリーナであったり、いきなりポッと出てきたキャラクターではないですが、『エヴァ』本編の綾波のクローン(というか入れ物?)のように、現在まで綾波レイみたいなキャラクターがたくさん生まれているのは事実です。

 

そんなホシノ・ルリですが、劇場版ではヒロインとなるものの、TV版ではやはりミスマル・ユリカがヒロインとなります。これを書いているエンタープライズ山田はリョーコが好きですが、まあ、それでも作品のヒロインは誰かと言われたらユリカと答えます。

 

前回のコラムでも書いた通り、この作品に登場するキャラクターたちは、何か芯を持っており、それぞれが「いちばん」だと思うことがあります。

 

主人公のアキトにとっては、コックでありゲキガンガー、ユリカにとっては、愛しいアキト。「一番星」を持っているのはいいことだが、それだけじゃないということも、第19話で描かれますし、それが強烈な個性となって表される。ルリに言わせてみれば、「バカばっか」ということにもなりますが、そのルリもアイドルっぽく歌って水着を着てみたり、けっこうそういう人たちに影響を受けています。

 

自分の「一番星」を持っている力強さを象徴する、後藤圭二キャラの瞳の真っすぐさも先のコラムで記しましたが、結局のところルリがルリらしくなっていくためには、ユリカやアキトをはじめとする一途な「バカ」なキャラクターたちがいないと成立しないんですね。むしろその対比があるからこそ、綾波レイの二番煎じになることなく、今なお人気のキャラクター、ホシノ・ルリとしての魅力を獲得している。

 

そのための物語であり、演出であり、作画であるわけで、そこをないがしろにしてキャラクターだけ先行してもしょうがないよなと思ったわけです。記号論でキャラクターは生み出すことができますが、結局のところ記号でしかないわけです。

 

もちろん、アニメとは絵に描いたキャラクターを動かす映像表現であるわけで、すべてが絵という記号に帰結するわけですが、誰も記号を愛したり好きになったりするわけではないですよね。

 

 

>「アニメ・エンタープライズ」第16回 『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』

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