アニメをめぐる冒険型コラム「アニメ・エンタープライズ」。

 

今回もアニメライターシリーズです。面白いアニメがあったとして、その面白さの根幹を担っているのが、どのセクションなのか? ということは、ライターとして意識したいポイントです。

アニメを作っている「人たち」

 

約10年前、アニメの専門学校に通っている頃、普通の人に聞かれて「そうだよなぁ」と思ったことがあります。

 

「アニメって、マンガ家の人が描いているんですか?」

 

昭和の時代ならいざしらず、2000年代でも普通の人のアニメへの認識は、やっぱりそうなのかと。

 

宮崎駿さんやスタジオジブリの仕事がメディアでもたびたび紹介されたり、さすがに今はそこまでではないと思いますが、どのようにアニメを作っているのかという工程レベルまでは、さすがに知らなくて当然というところなのですが、こういう仕事をしていたら話は別。

 

普通に観ている分には「クオリティが高い!」ということで問題ないですが、実際にそのクオリティが高い理由について書くとなると、どんな人がどういう仕事をしているかというクリエイティブなことに踏み込みます。

 

アニメは多くの人が制作に参加するので、一概に誰の仕事と断定したり特定することは難しい側面があるのですが、コアを担っている作画監督級のスタッフや、監督をはじめ演出家の仕事、脚本家の仕事など目星をつけることはできるんです。

 

それは過去作をチェックすることはもちろん、そういう仕事への意識が大事なんですね。アニメの場合、物語が面白くても、それが原作の持ち味なのか、脚本家の持ち味なのか、それとも監督の持ち味なのか。それぞれの過去作から組み上げて、掛け合わせて、突き詰めていく。

 

オタクやマニアにとっては、そのこと自体が無上の楽しさですし、仕事にしていてもそれは同じなんですね。むしろ追求したいから仕事にしている面が、このエンタープライズ山田にもあります。

 

オタク同士であれこれ楽しくしゃべっていることを、文章にして対価を得ていくということで、ライターありきというより、必然そうなったというほうが、しっくりきます。

 

もちろん、取材をしていて、思ってもいなかった掛け合わせがあることが判明したりすることも、楽しいこと。まあ、原稿にまとめるときは大変なんですが!

 

アニメを作っている人たちと、そのアニメを楽しむ人たち。楽しみながら、その人たちをつなげる仕事が、アニメライターなのかもしれません。

 

 

>第40回 『超機動伝説ダイナギガ』のOP

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