アニメをめぐる冒険型コラム「アニメ・エンタープライズ」。

 

今回もアニメOPのお話し。金田さんの次は誰かなと思って、すぐに浮かんできたのは、この方でした。

洗練されたシャープさとアクション

 

何と言っても、『機甲戦記ドラグナー』のOPが有名な大張正巳さん。ロボットアニメを語るうえで、外せないアニメーターの方です。80年代ロボットアニメ史に燦然と輝きを残し、現在も『ガンダムビルドファイターズ』シリーズなどで活躍されていますが、『機甲戦記ドラグナー』の放映時は21歳でOPアニメを手がけており、今観ても圧倒的なカッコよさを持った作品となっています。

 

『破邪大星ダンガイオー』などの80年代TVアニメ・OVAの話や、80年代ロボットアニメの作画の話しなどは、別の機会にまたするとして、大張さんのOPです。

 

個人的には『宇宙の騎士テッカマンブレード』も好きですね。大張さんの描くメカは、シャープなデザインとダイナミックなアクションが特徴。『宇宙の騎士テッカマンブレード』は本編も作画監督ごとに作画のタッチが変わる作品です(何ならEDも違います)が、アニメーターさんの個性を楽しめた時代でもあったと思います。

 

「勇者シリーズ」のOPも数多く手掛けており、『勇者エクスカイザー』はじめ、刀を持ったロボットを大胆に描く、ロボットアニメにおける歌舞伎の見得のような「大張パース」は、アニメの様式美を高めたと言っても過言ではないでしょう。

 

言い方が難しいですが、アニメーションは間の動きがなくても、タイミングや見せ方次第では、通常の動き以上にダイナミックかつ効果的に見せることができる表現方法です。ロボットをいかにカッコ良く魅せるか、という1つの回答が、大張正巳さんという存在です。

 

後ろに引いた拳が次の瞬間、いきなりパンチとして前に出てくるとか。金田さんもそうですが、制約の多い日本のアニメ制作現場で、それを活かしたり無視したりして、たくさんの表現方法が生まれていったと実感できますね。

 

 

 

>第43回 たくさんあるアニメの楽しみ方

関連キーワード
アニメの関連記事
  • 【2018年10月期アニメ感想11月篇】オタクライター・永田多加志のアニメ鑑賞はビールとともに!第5回
  • 『ガールズ&パンツァー 最終章』新情報に初披露ライブも! 第22回「大洗あんこう祭」『ガルパン』ステージレポート
  • 【2018年10月期アニメ感想10月篇】オタクライター・永田多加志のアニメ鑑賞はビールとともに!第4回
  • 【2018年7月期アニメ感想9月篇】オタクライター・永田多加志のアニメ鑑賞はビールとともに!第3回
おすすめの記事