皆さんごきげんよう、ライターの永田多加志です。

 

「猛暑のおかげでビールが進む? いやいや、さすがに暑すぎだろ!!」 

 

……なんて言っているうちに8月も終わり、9月に突入いたしました。その間、追い続けていた夏期アニメ4本は折り返し地点を過ぎ、いずれも序盤以上の盛り上がりを見せています。本コーナーの第2回目は、中盤の展開を中心に、ビールが美味くなること請け合いな内容と魅力について語っていきましょう!

 

■前回の「アニメ鑑賞はビールとともに!」はこちら

 

明らかになるオーディションの光と闇―― 華恋とひかりが戦う日も近い『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』』

 

演劇の学び舎を舞台に、トップスタァを目指す少女9人の青春を描く……と思わせて、その実彼女たちが謎のオーディション会場で披露する、レヴューという名のデュエルこそメインだった異色作。中盤では、舞台少女それぞれの当番回とともに、続々と新事実が明らかになりました。

 

しゃべるキリンが審査をする、この荒唐無稽なオーディションはランキング制で、これまで幾度となく開催されていたようです。とりわけ驚愕させられたのは、オーディションの合格経験を持つ大場(だいば)ななの願いで学園生活がループしていたこと! また、かつて不合格になっていた神楽ひかりは、その代償として舞台に対する情熱のほとんどを奪われていたことも判明しました。勝てば奇跡も起こせる代わりに、負ければ舞台少女にとって大切なきらめきを失う。それこそがオーディションに隠された真実でした。

 

序盤でひかりが、大切な幼なじみである愛城華恋(あいじょうかれん)の参加を阻もうとしたのは、このためだったわけですね。しかし、何も知らない華恋はみるみるランキングを上げ、放送された第8話現在、ひかりの順位に迫る勢い。もし2人がトップスタァの座を競り合うことになれば、どちらかが栄光を手にしてどちらが挫折を味わう、残酷な未来が待っています。幼き日、華恋がひかりに「一緒にトップスタァになろう」と無邪気に語る伏線めいたシーンも描かれましたが、はたしてそんなことが可能なのか。キリンの心境ではありませんが、「私は……それが見たいのです」

 

少女たちの心象でレヴューの舞台が変化する設定を活かし、中盤では歌舞伎の劇場やお遊戯会場、城の上や断崖など、さまざまなシチュエーションが用意されました。終盤にて予想される華恋とひかりのレヴューはどんな舞台で、どんな演出がなされるのか。物語の結末ともども期待されます。

 

公式サイト:https://revuestarlight.com/

 

グランドパラディン崩壊! そして、少年の復讐は終わる……? ロボットアニメ『プラネット・ウィズ』

 

グランドパラディン。ネビュラの穏健派と封印派。異なる立場の主義主張がぶつかり合うロボットアニメ『プラネット・ウィズ』が、本稿の執筆現在、第8話までオンエアされました。

 

地球人の進化を止めようと異形の怪物・ネビュラウェポンを送り込んでくる封印派に対し、地球側の超能力者集団・グランドパラディンは徹底抗戦。一方、穏健派と行動をともにするシリウス人の少年・黒井宗矢は復讐のため、グランドパラディンのメンバーから「力の源」を奪うべく暗闘するというストーリーです。

 

群像劇として個々のキャラクターにスポットが当たっていく中、中盤ではグランドパラディンの司令官・竜造寺隆が宗矢に敗北しました。もともと善悪二元論の物語でないとはいえ、隆の掲げていた理念もなかなかに歪です。ネビュラを侵略者として否定しながら、自分が地球を統治することを正義とするもの。彼の父・岳蔵の「昔は優しい子だった」という言葉を聞くに、サイキックという力に溺れてしまった部分もあるのでしょうね。

 

いずれにしても、これでグランドパラディンは崩壊。宗矢の復讐も一応の終わりを迎えました。もっとも宗矢がそう主張しているだけで、視聴者目線では疑問に感じる流れではあるのですが、彼はすっかり戦意喪失。周囲の説得にも耳を貸さず、「もう戦わない」の一点張りです。終盤に際し、宗矢の戦線復帰があるかどうかが注目されます。

 

メカニック関連では、宗矢の乗る猫型ロボット「先生」がドーピングモードと呼ばれる新スキルを披露。封印派のボスである「閣下」の犬型ロボットも登場しました。クライマックスは猫型と犬型の両ロボットによる一騎討ちとなるのでしょうか。最後まで目が離せませんね!

 

公式サイト:http://planet-with.com/

 

がん細胞は復讐者だった!? ドラマ性を増してきた体内細胞擬人化アニメ『はたらく細胞』

 

赤血球のお姉さん・AE3803や白血球のお兄さん・U-1146をはじめ、体内細胞が人間の姿で描かれる本作。本稿執筆現在、第8話まで放送されました。

 

好酸球や記憶細胞、B細胞、NK細胞など、新たなキャラクターが続々登場。本作ならではのオリジナル要素も加わり、よりドラマ性を帯びてきた感があります。食中毒を扱った第4話では、ほかの細胞から役立たず扱いされていた好酸球のお姉さんが、寄生虫相手の戦いで本領を発揮。単独でこれを撃退して、周囲から見直される王道展開でした。また、AE3803とU-1146の過去に触れた第6話はボーイ・ミーツ・ガールになっており、本作が擬人化作品であることを忘れてしまうほど。

 

とりわけ顕著なのは、人類最大の敵であるがん細胞の青年にスポットを当てた第7話。細胞の劣化コピーである彼らは、生まれた時からキラーT細胞たちに命を狙われます。自らの存在を許さない世界への報復として、彼らは人体を蝕んでいくわけですね。むろん、実際の細胞に恨みの念などありはしないでしょうが、宿主である人間が死ねば彼らも死滅してしまうのも事実。思えば不可解な行動原理を、復讐と解釈したことには、なるほどと納得させられました。

 

この回のラストで、がん細胞は「(僕は)何のために生まれてきたんだ」と泣きながら息を引き取ります。自分がもしがん患者になったら……と思うと哀れみを抱くことに抵抗も覚えますが、キャラクターとしての彼らに一掬(いっきく)の涙を捧げるくらいはいいかなと。

 

さて、毎回さまざまな趣向で楽しませてくれる本作も、終わりが近いようです。作品の性質上、大団円という形とは違うでしょうが、どんなエピソードで締めるかに注目ですね!

 

公式サイト:https://hataraku-saibou.com/

 

ひとり立ちするあおいとフクザツな気分のひなた ゆるふわアウトドアアニメに波乱の予感! 『ヤマノススメ サードシーズン』

 

第3期目を迎えたゆるふわアウトドアアニメ『ヤマノススメ』ですが、オンエアされた第9話現在、幼なじみであるあおいとひなたの間に不穏な空気が流れています。

 

発端は引っ込み思案だったあおいが、本作序盤から目を見張るような積極性を発揮し出したこと。失敗した富士山登頂に再チャレンジするという目標ができたことで、率先して体力づくりに励むなど、どんどんアクティブになっていきます。中盤ではアルバイト先のケーキ屋で熱心に接客するなど、登山以外でもステップアップ! 反面、ひなたの誘いを断ることも増えてきました。

 

そんな中、ひなたがあおいを含めた山友だちと赤城山に行くことを計画。一方であおいもまた、群馬在住の友達・ほのかと同日伊香保温泉へ遊びに行く約束を交わします。事情を聞いたあおいは、自分とほのかの行き先を赤城山に変更することを提案。しかし、最近のやりとりもあって意固地になってしまったひなたは「うん」と言えず、結局別行動をとることになりました。

 

別段ケンカになったわけでもなく、当日はあおいもひなたも異なる場所から互いのことに思いを馳せるシーンも。ただ、ひなたはわだかまりを抱えたままで、合流した帰りの電車では、伊香保温泉での体験を楽しそうに語るあおいを複雑そうに眺めます。ひなた本人は自覚してないようですが、リードしてあげていた幼なじみが離れていくことが寂しいのでしょうね。やはり一筋縄ではいかなかった本作。最終回までにひと悶着ありそうです。

 

……それにしても、旅情を掻き立てられる伊香保温泉の描写たるや。あぁ、露天風呂入りたい。

 

公式サイト:http://www.yamanosusume.com/

 

 

さて、冷蔵庫に入れておいたビールの500ml6缶パックも、いい感じに冷えてきた頃合いかと。そろそろPCの電源を落として、アニメの未視聴分に取り掛かることにいたします。それでは、2018年夏期アニメの終盤を扱う、第3回にてお目にかかりましょう!

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