監督作品のキャラクターと宮崎駿さんとの共通点

 

ーー今回の取材にあたり『茄子』シリーズを観返したんです。『茄子 アンダルシアの夏』は大人なドラマでしたが、『茄子 スーツケースの渡り鳥』は主人公・ペペの役割が変わっていることもあって、すごくヤンチャな印象の作品だと感じました。特に冒頭なんてルパンが自転車に乗っているようにしか見えなくて。

 

 

高坂:これはフランスのインタビュアーに指摘されたんですが、今回の作品が『茄子』と似ているって言われたんです。『茄子』って地元を受け入れられなくて飛び出したペペが、地元を走り優勝することによってようやく受け入れることができて、最後に嫌いだった茄子のアサディジョ漬けを食べられる。そんなストーリーラインと、おっこが地元に受け入れられて育まれていくところが似ているということで、人を育む環境と主人公の関係性を描くっていうところに共通点があると思いましたね。

 

ーーそこはご自身で意識されていたんですか?

 

高坂:いや、指摘されて初めてですね。(両作とも)赤い車が出てきたり、細かいところもいろいろあるんですが(笑)。

 

ーーエルナンデスとおばあちゃんの立ち位置も、こじつけかもしれませんが似ているかもしれませんね。ちなみに、エルナンデスのモチーフはやっぱり宮崎駿さんなんですか?

 

 

高坂:いやいや、そんなことはないですけど、そうかもしれない……。ウリ坊はちょっと意識したところがありますね。宮崎さんは回転する椅子の上に、あぐらをかいてよく回っていたんです。おっこが驚いたときにシェー! のポーズをとりますが、あれもそうですね(笑)

 

ーーなるほど(笑)。最後にSWAMP定番の質問となるのですが、高坂監督が長いアニメ業界でキャリアを積み重ねる中で、支えになっているものを伺えますか?

 

高坂:やっぱり、観てくれる人に喜んでもらいたいという気持ちですね。それを意識すると仕事での過酷な状況を緩和というか、忘れることができたという経験があります。必ず自分が行うことの先には、観てくれる人がいると意識することは大事だと思いますね。

 

ーーアニメーターと監督という立場が変わってくると、そういう気持ちも変わってきますか?

 

坂:原画作業ですと全体を統括して見るわけではないので、自分の中でやったことがうまくいったという自己満足的な感情が強いです。それでも、それぞれのポジションで関わり方や楽しみ方は変わってきますが、観てくれる人がいることを考えるのは変わらないです。

 

ーーありがとうございました!

 

 

両親との死別という悲しい境遇と、新しい環境での生活ーー。困難を乗り越えて成長していくおっこの姿に、子どもも大人も共感し感動できる『若おかみは小学生!』を、ぜひ劇場でご覧ください!

 

 

『若おかみは小学生!』は9月21日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

 

原作:令丈ヒロ子・亜沙美(絵)(講談社青い鳥文庫『若おかみは小学生!』シリーズ)
監督:高坂希太郎、脚本:吉田玲子、音楽:鈴木慶一 ほか
キャスト:おっこ(関織子):小林星蘭、真月:水樹奈々、ウリ坊:松田颯水、他
製作:若おかみは小学生!製作委員会 アニメーション制作:DLE、マッドハウス、配給:ギャガ

 

 

公式サイト:http://www.waka-okami.jp/

 

 

©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

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