皆さんごきげんよう、ライターの永田多加志です。

 

「お歳暮にはビールが欲しい! 誕生日も近いし! 

 

……言ってみただけです。さて、今年も残り1ヶ月を切り、視聴中の秋期アニメも折り返しとなりました。

 

中盤の流れについて扱う今回は、途中から面白くなった……というより、個人的に惹かれるようになった作品が新たにランクイン。序盤に続いてピックアップする3作品と合わせて、ビールが美味くなること請け合いな内容と魅力について語っていきましょう!

 

 

■前回の「アニメ鑑賞はビールとともに!」はこちら

 

新条アカネは神様だった!? 明かされていく世界の秘密と謎めく怪獣の真実『SSSS.GRIDMAN』

 

知る人ぞ知る特撮番組がリニューアルされTVアニメ化した注目作も、中盤戦です。相変わらず謎のベールに包まれた世界観ですが、秘密も徐々に明らかになってきました。わけても大きいのは、主人公・裕太たちのいる世界はアカネに創られたもので、彼女が怪獣を使って壊しては直すを繰り返してきた、という事実でしょう。

 

私も確かに衝撃ではありましたが、それ以上に腑に落ちました。何しろアカネは、気に入らないという理由だけでクラスメイトを抹殺し町を破壊し、期待に応えない怪獣の少年・アンチにつらく当たってきたわけです。今後アカネを救う流れになると予想されますが、はたして彼女がそれに足る存在でいられるか、結構本気で疑問視していました。けれどもなるほど、アカネに世界の創造主、いわば神様という自負があるのなら、増長も人道に外れた行為も仕方ないという理屈が付くわけですね。気になるのは、なぜアカネがこんなにも歪んでしまったのか? ゴミ袋で埋まった自宅や登場しないアカネの家族、彼女の割れた眼鏡あたりにヒントがありそうですが、推測の域を出ません。

 

謎と言えば、むしろ深まったのは怪獣関連です。当初怪獣といえば、アカネの制作した模型が実態化したもの、という描かれ方でした。それが前述のアンチのように、人間の姿になれる別のタイプもいると判明。ではこの2タイプが裕太の敵になるのか? と思いきや、第6話では裕太に助言を与える怪獣少女アノシラス(2代目)が登場……という具合で、こちらは憶測を立てるのも難しい。大人しく展開を注視するとしましょう。

 

見せ場であるバトルシーンでは、飛行タイプであるスカイグリッドマンや、アシストウェポンすべてと合体したフルパワーグリッドマンなどのニュー形態がお披露目に! スカイグリッドマンとしてのアクロバティックな空中戦や、黄金に輝くフルパワーグリッドマンが怪獣を一刀両断する様はまさに圧巻でした。謎多きストーリーがもたらすもどかしさとバトルシーンのカタルシス。このメリハリもまた、本作の魅力と言えるでしょう!

 

 

公式サイト:https://gridman.net/

 

未熟候補生たちの成長と結束の兆し。宇宙漁の闇も見え隠れする『ソラとウミのアイダ』

 

女性初の宇宙漁師を目指す、空町春たち候補生6人の物語。早くも9話までオンエアとなっています。中盤は、美剣真が水への苦手意識を克服し、薪真紀子がリーダーシップを発揮するなど、候補生たちがステップアップしていく流れになりました。犬猿の仲である春と村上波乃が協力する場面も描かれ、女子部は結束に向けて一歩前進したようです。序盤は個々人が未熟な上にまとまりも皆無で大丈夫なのかと心配でしたが、明るい兆しが見えてきました。

 

同時に気付いたのは、本作は意外とリアル路線であること。通常の物語であれば、ここまでキャラクターの頼りなさばかりが強調されたりしません。例えば春のポジションなら、腕はまだまだでも光るものを持っている、くらいのキャラ付けはされそうですが、実態はやる気のみに止まっています。実力不足は団結力でカバーというわけでもなく、前述の通りいまひとつ。でも考えてみれば、厳選されたメンバーの中で、誰か1人だけ能力はピカイチというのもおかしな話です。

 

また、生まれも育ちも違う6人が一緒になってすぐに仲良くなれるかというと、確かに難しい。対立関係の1つも生じてしまう方が自然です。ただ、そうした生っぽいさをメインに扱う作品では、多くの場合雰囲気が重くなりがち。それが前向きを通り越して能天気ですらあるところに、本作の特殊性があります。

 

候補生まわりの状況が好転していく一方、宇宙漁にまつわるきな臭い話も出てきました。初の宇宙漁で漁師が行方不明になったのですが、その人物が候補生・櫻舞湖の兄。舞湖が宇宙漁師を目指すのは、その事故を調べるためということも明かされました。市役所の課長や漁協長が必死に隠そうとするあたり、後ろ暗いものがありそうです。

 

となると気になるのは、春たちの反応。舞湖を除く5人は、こと宇宙漁師になりたいと純粋な願いにおいてブレがありませんでした。そんな彼女たちが宇宙漁の闇を知ったあとでも同じ気持ちでいられるのか? 終盤はこれまでとは別の部分において目が離せなくなりそうです。

 

 

公式サイト:http://soraumi-anime.com/

 

ビターな青春に新しい癒しのカタチ? 少女たちの悩みが超常現象を引き起こす――『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

 

不安定な精神状態が起こす超常現象「思春期症候群」をめぐる、ビター・テイストの青春アニメ。序盤は漫然と観ていたのですが、中盤あたりから惹かれ始めた作品です。

 

高校2年生の梓川咲太はある日、上級生で人気女優の桜島麻衣がバニーガール姿で図書館を闊歩する姿を目撃します。人目を引く光景にも関わらず、周囲はまったくの無反応。自分の目にしか映っていないと咲太が気付き、麻衣も見られていることを自覚する。これをきっかけに2人の関係がスタートしていく流れになっています。第8話まで放送された執筆現在、麻衣の透明化現象、古賀朋絵による時間ループ、双葉理央の分身といったものが扱われ、いずれも解決を迎えました。

 

特筆すべきは、超常現象を素材にしながら、青春物語の枠組みから外れていないこと。例えば有名人である麻衣の透明化は、常に衆目にさらされるストレスが原因になっているなど、いずれの現象も少女たちの悩みと直結した内容になっています。そして、事態を収束に導いたり、時に悪化させたりするのは咲太の青臭い行動で、これまたジャンルに見合った王道展開。咲太がブタ野郎呼ばわりされるのも、無理からぬことと言えるでしょう。

 

また、興味深いのは、登場人物が大なり小なり諦観を抱いているとおぼしきことです。咲太の場合で言えば、妹の心を救えなかった過去があり、学校でも孤立しているなど、もっと鬱屈したキャラクターとして描かれても良さそうなもの。ところが当人は息を吸うように軽口を、それも真顔で言えるという次第で、その精神的余裕は諦めに裏打ちされたものと言えそうなのです。

 

実際第8話で彼は、「こんなもんだろって思いながら生きてる」「前向きな生き方は疲れる」と、ずばり本音を口にしています。それを聞いた理央も「ホッとする」と心底嬉しそうな表情。これを後ろ向きととらえるか、新しい癒しのカタチと見るか。作品の評価にさえ繋がりそうですが、少なくとも私は嫌いではありません。

 

第9話では麻衣の異母妹・豊浜のどかも登場するようですし、新たな思春期症候群の内容ともども要注目。引き続き、追いかけて行きたいですね!

 

 

公式サイト:http://www.ten-sura.com/

 

暴走メイドにクビ宣告!? ドMなゴスロリ女性も登場して、つばめが意外な一面を見せる『うちのメイドがウザすぎる!』

 

ハーフの幼女・高梨ミーシャや、彼女をこよなく愛するアブノーマルなメイド・鴨居つばめたちが織り成す、「ほっこりしない系?」なるホームコメディ。本稿執筆現在、第8話まで放送されています。つばめの自衛官時代の上司で、彼女に恋い焦がれるドM女性・鵜飼みどりが登場。ミーシャがついにつばめを追い出す、思い切った行動の顛末などが描かれました。

 

このつばめがクビになるエピソードは最初の山場と言えそうですが、2人の距離がまるで縮まらなかったのは意外でした。ミーシャは罪悪感を覚えたり、つばめの有難みに気付いたりもしますが、彼女を呼び戻す決め手となったのは「また(美味しい)ごはんやおやつを作ってほしい」からです。一方、この展開を読んでいたつばめも「胃をつかむことこそ最高の兵法」とご満悦ながら、これでミーシャが振り向いてくれるとは微塵も思ってない様子。あくまで元サヤ止まりであることがもどかしい! なんて思ってしまうのは、私だけではないはずです。

 

また、つばめが恋心を向けてくるみどりに手を焼く、意外な一面も新鮮でした。何しろ、どんなに塩対応をしてもドMなみどりにはご褒美になってしまうため、手が付けられないわけです。みどりが自分を追って自衛官を辞めた事実も、つばめ好みのゴスロリスタイルでいることも困惑の元でしかない。――どこかで見た構図だと思いませんか? そう、お嬢様ラブで突っ走るつばめと、それをウザがるミーシャとそっくりなのです。今つばめに必要なのは、人の振り見て我が振り直せ、という助言なのかもしれませんね。

 

それにしても、これだけメンドくさい性格のみどりをして「引くぞ」と言わしめるつばめの変態ぶりたるや……。ミーシャがみどりに懐き始めた感もある中、最終回までにつばめとの関係に変化があるのか注目されます。

 

 

公式サイト:http://uzamaid.com/

 


 

さて、冷蔵庫に入れておいたビールの500ml6缶パックも、いい感じに冷えてきた頃合いかと。

 

そろそろPCの電源を落として、アニメの未視聴分に取り掛かることにいたします。それでは、2018年秋期アニメの終盤を扱う、第6回にてお目にかかりましょう!

 

■過去の「アニメ鑑賞はビールとともに!」の記事はこちら

【2018年7月期アニメ感想7月篇】オタクライター・永田多加志のアニメ鑑賞はビールとともに!第1回
・【2018年7月期アニメ感想8月篇】オタクライター・永田多加志のアニメ鑑賞はビールとともに!第2回
【2018年7月期アニメ感想9月篇】オタクライター・永田多加志のアニメ鑑賞はビールとともに!第3回
【2018年10月期アニメ感想10月篇】オタクライター・永田多加志のアニメ鑑賞はビールとともに!第4回

 


								
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