映画美学校での講義に関して

 

ーーでは最後に、こんな人に「脚本コース」に来て欲しいといった希望はありますか?

 

宇治田:(脚本の世界に)「触れてみたい!」でも「楽しみたい!」でも、もちろん「絶対これを書くんだ!」でもいいんです。

 

金巻:どっちもありですね。

 

ーーでもプロを目指す心意気があったほうが、教え甲斐はありますか?

 

宇治田:金巻さんはそのスタンスですよね。

 

金巻:プロ志望というよりは、「やるからには脚本のことを隅から隅まで知りたい」という気持ちで来てくれる人が、僕は一番嬉しいですね。ここで身につけたことをどう活かすかは、結局その人次第なので。

 

ーーなるほど。

 

金巻:誰でも簡単に書けそうに見えるけど、実は脚本って深いんです。先程のオープンスクールでも簡単な会話の違いをあげましたが、そういうところに興味を持ってもらえると面白いんじゃないかな。いま高等科の後期の授業が佳境なんですが、実戦的な技術を教えた途端、生徒の目がキラッと輝くんです。サスペンスの書き方の指導で、実際に生徒の原稿に手を入れてみせると「そうか!」ってマジックのタネを見たような顔をする。教えていて嬉しいですね。

 

ーー今日のオープンスクールを拝見しただけでも、目からうろこが落ちる瞬間が何度もありました。

 

金巻:宇治田さんと僕とではアプローチの仕方がまったく違うので、その2つから選べるのもなかなかいいのではないかと思いますね。「師匠選びも芸のうち」って、昔の芸事師の言葉にもありますし。

 

ーーアニメか実写か、といった違いはありますか?

 

金巻:基本は一緒ですからね。オープンスクールではアニメとドラマCDの違いもやりましたけれど、実写が書けないとアニメに変換できないので、元は一緒なんです。

 

宇治田:特に前期については基本的なところを学ぶわけですし、僕の場合は生徒と話し合いながら、一緒に組み立てる感じでやっていければと。

 

金巻:僕は美大と同じようなシステムをやろうとしているんです。美大って、それまで我流で描いてきた人も、全員デッサンからやり直すんですよね。そうすると左からしかうまく描けなかった人が、右からも左からも描けるようになる。そういう意味では、ゼロスタートの人の方が何も知らない分、言われたまま素直に汲み取って行けるから、伸びるのが早いんです。中には、何度言っても我流を押し通す人もいますけどね(笑)。

 

ーーせっかく近道を教えてあげたのに……(笑)。

 

金巻:そう。近道があるのに、なぜ遠回りして違う道を走っているのかと。でも、そういう人って、一旦走り出したら止められないですからね。教える側は困っちゃいます(笑)。

 

  


 

 

高橋洋さんを筆頭に、今回お話を伺った金巻さんや宇治田さんといった、第一線で活躍する講師陣から直接学べる映画美学校「脚本コース」では、脚本の勉強のみならず、実際に自分たちで映画制作を体験してみる、といった映画美学校ならではのカリキュラムも用意されています。興味を持たれた方は、ぜひ次回のオープンスクールに参加してみてはいかがでしょうか。詳細は下記公式サイトにて!

 

 

映画美学校公式サイト:http://eigabigakkou.com/

 

(取材:渡邊玲子/加藤真大・構成:加藤真大・文:渡邊玲子)

(写真:加藤真大)

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