続いての質問は、謎の「モンキーマン」誕生秘話に関するもの。

 

どんなシーンなのかは、ぜひとも前回の記事を読んでいただきたいのですが、「カンヌ国際映画祭でのプレミア上映」を想定していたために、生まれたシーンだったというから驚きです。

 

 

監督:カンヌのコンペティション部門の上映会場には、観客もタキシードで正装してくるわけなんです。

 

なので、映画のなかにもタキシードを着た招待客を登場させ、その前に「モンキーマン」が出てきたら面白いんじゃないかと思ったんです。会場でタキシードを着て観ている観客が、「自分だったらどうするだろう?」と考えながら観てくれたら……と思って、そのシーンを作りました。

 

まさに背筋も凍りつくこの「モンキーマン」のシーンこそが、「何か危険が起きたときに、行動しようとしても麻痺してしまう」という「傍観者効果」の説明として描かれているというわけです。

 

 

監督:「モンキーマン」に扮しているのは、テリー・ノタリーという役者さんなんですが、彼は普段はモーションキャプチャースーツを着て、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』シリーズの猿などを演じているんです。

 

「動物の物まねをさせると、子どもでもその俳優が上手か下手かわかるから」と、ノタリーさん起用の理由も明かしてくれた監督。

 

ノタリーさんの演技は、指の1本1本まで「猿」そのもの! YouTubeではチンパンジーとゴリラの違いも演じ分けているそうなので、興味を持った方は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

 

 

■次ページ:映画に登場するもう1匹の「猿」

 

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