5月19日(土)より公開となる沖田修一監督最新作『モリのいる場所』。去る4月22日(日)には、渋谷のユーロライブにて完成披露試写会が開催され、主演を務めた山﨑努さん、樹木希林さん、吉村界人さん、青木崇高さん、池谷のぶえさん、沖田修一監督が登壇されました。

 

 

『モリのいる場所』は、1977年に97歳で亡くなった画家の熊谷守一の、94歳当時(昭和49年)のとある夏の一日を描いた、ちょっと風変わりな物語。

 

山﨑努さんと樹木希林さんが、円熟の夫婦を味わい深く演じているほか、その家に出入りしている個性豊かな面々に、池谷のぶえさん、加瀬亮さん、吉村界人さん、青木崇高さん、光石研さんらが扮し、絶妙な間合いでスクリーンを賑わせています。

 

 

中でもSWAMP(スワンプ)的に注目したいポイントが、この映画の主人公である「モリ」こと熊谷守一が、30年間ほとんど家の敷地内から出ず、名声欲とも金銭欲とも無縁で、ただただ好きなことだけを追究しつ続けた、仙人のような人物であったこと。

 

猫や蟻、アゲハチョウ、鬼百合など、庭の小さな草花や生き物たちを、毎日毎日飽くことなく見つめ続け、ひたすら絵を描くことに終始したモリの生き様こそ、SWAMP道を極めているとも言えるのです。

 

 

沖田監督は『南極料理人』や『横道世之介』といった作品で、ちょっぴり癖のある登場人物たちを、ユーモアとペーソスを絶妙に織り交ぜながら生き生きと描くのが得意な監督として知られています。この『モリのいる場所』も、実在の人物をモデルにしてはいるものの、まさに”沖田ワールド”ともいうべき、オリジナリティあふれる独特の世界観を醸し出しているんです。

 

『モリのいる場所』の見どころは追々ご紹介していくことにして、まずは先日取材してきた完成披露試写会の模様をお届けします!

 

次ページ:縁側にいるような色とりどりの舞台あいさつ

 

関連キーワード
映画の関連記事
  • 「私の前世は日本人だったのかもしれないわ」『マイ・ブックショップ』イザベル・コイシェ監督インタビュー
  • 『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』 大森立嗣監督&宮川サトシさんインタビュー・後編
  • 『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』 大森立嗣監督&宮川サトシさんインタビュー・前編
  • 町山智浩さんが『バイス』をかく語りき。アダム・マッケイ監督「権力を疑うのが、まず初めの仕事だ」
おすすめの記事