
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『皇帝ペンギン』から12年の時を経て、リュック・ジャケ監督が再び南極大陸を訪れ撮影した映画『皇帝ペンギン ただいま』。技術の進歩により、前作ではできなかった南極海を泳ぎまわるペンギンたちの様子を史上初めて撮影したほか、デジタル4Kカメラとドローンによる映像美も圧巻です。
本作の日本語版ナレーションは、深作欣二監督の『復活の日』(1980年公開)にて、日本映画初の南極大陸ロケにて主演を務めた経験もある草刈正雄さんが担当。先月に行われた公開ナレーション収録の模様をお届けします。
公開ナレーション収録は一部分の実演のみでしたが、本作の収録の際「親子愛のドラマとなっていまして、収録の間にも涙が出てしまい何度も(収録が)ストップしてしまいました。そのくらい感動できます」と語られた草刈さん。
かつての南極でのロケに関してもコメント。「撮影当時は、普通に行ける時期ではなかったですから印象深いですよね。第一印象は、温かかったんですよ。夏でしたから、太陽が照っていて風がなければTシャツでいられるんです。もちろん風が吹き出すと気温が一気に下がるのですが、なかなか出来ない経験をさせて頂きました」
南極ではひと月の間ロケをされていたそうですが「行くまでが大変なんですよ。物凄く荒れた海峡を通らないと行けなくて、ベッドから起き上がれませんでした」と当時を振り返られます。
過酷な環境で生き続ける皇帝ペンギンたちに対しても「あんな過酷なところで健気に生きている様を観るのは感動的ですよね。親子愛は、僕らも一緒です」と感想を述べられました。

▲リュック・ジャケ監督との2ショット。
草刈さんのナレーションは、下記の予告編動画で視聴することが可能です。皇帝ペンギンたちの生き様を語る名ナレーションを、ぜひ劇場でも堪能してみてくださいね。
『皇帝ペンギン ただいま』概要
『皇帝ペンギン ただいま』
8月25日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか、全国順次ロードショー!
配給:ハピネット
公式サイト:http://penguin-tadaima.com/
© BONNE PIOCHE CINEMA – PAPRIKA FILMS - 2016 - Photo : © Daisy Gilardini