SABU監督作品おなじみの「走る」シーンの意図

 

——SABU監督はこれまでジャニーズ事務所やオフィス北野とも、タッグを組まれてきましたよね。

 

SABU:そうですね。V6のメンバーと一緒に作った『ハードラックヒーロー』と『ホールドアップダウン』については、ジャニーズ事務所から企画をいただいて考えたんです。ある意味『jam』と似ているかもしれないですね。

 

——企画ありきの作品でも、すべてSABUワールドになる所以は、やはりどこかに必ず「走る」シーンが入ることと、コメディの要素が欠かせない点にあるとも言えますか。

 

SABU:走るシーンが好きかと言われると、決してそういうわけでもないんですが……。ライターさんの「今回も走ってましたね!」から始まる取材がすごく多いんですよ。

 

——あぁ、なるほど〜! 「SABU監督と言えば〜」という期待に自ら応えてくださっているわけなんですね(笑)。実際、走るシーンを撮るのは大変そうです。

 

SABU:人も車も止めなきゃいけないし、緊張するんですよね。まぁ、緊張した分ちゃんといい画は撮れるんですけれど、単純に危ないから嫌ですね。事故で撮影が中断することだけは、絶対にあってはならないですから。

 

——あまり無理しすぎないでね、という感じなんですね。

 

SABU:そうなんです。でもまぁ、脚本に書いてしまっていますからね……。

 

——ははは(笑)。それをどう安全に撮るかが大事というわけですね。ちなみに、SABU監督はシネスコサイズで撮られることが多いですよね。やっぱり横長の方が走るシーンが映えるからですか?

 

SABU:シネスコの方が画に成りやすいから、というのが大きな理由なんですが、実はプラスとマイナスの両方あるんです。確かに走るシーンには向いているけど、背景や建物が入り切らないこともあるので。シネスコと言っても、シネスコレンズを使って撮っているわけではなくて、上下を切っているだけなんですよ。本当はそういうところまでちゃんとやれるようにはしたいですね。

 

 

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