クリエイティブチーム「BABEL LABEL」のもと、気鋭の監督(志真健太郎監督/アベラヒデノブ監督/HAVIT ART STUDIO)と俳優が集結し、「3つの未来」が描かれるオムニバス作品『LAPSE ラプス』が2月16日(土)より劇場公開されます。

 

このたびSWAMP(スワンプ)では、今作が映画デビューとなる「HAVIT ART STUDIO」メンバーの今野里絵さんにインタビュー! 「いままでほとんど取材を受けたことがなかった」という今野さんに、HAVIT ART STUDIO結成のきっかけから『LAPSE ラプス』の1篇である『リンデン・バウム・ダンス』製作の舞台裏まで、根掘り葉掘り伺ってきました。

謎多き「HAVIT ART STUDIO」とは?

 

——「今まで撮影したミュージックビデオは250曲以上」「手掛けるアーティストはヒップホップからアイドルグループまで多岐にわたる」という以外、ほとんど正体不明に近い「HAVIT ART STUDIO」さんですが「謎めいている」のは戦略ですか?

 

今野:昔から「調べてもなかなか素性がわからない存在」に面白さを感じていて、自分たちもそういう雰囲気で始めて、そのまま現在に至る……という感じですね(笑)。

 

——そうなんですね。「HAVIT ART STUDIO」結成のきっかけは?

 

今野:本作で撮影監督を務めている大橋(尚広)と私の2人で、2013年頃からデザイン会社で働いたりしながら、活動を始めました。もともと周囲に音楽関係の友人が多かったので、遊びながらミュージックビデオっぽいものを撮り始めたんです。その頃から一眼レフカメラに動画が撮れる機能が付くようになって「ミュージックビデオって一眼でも撮れるんだね」って言いながら、週末を使って遊びの延長で撮っている感じでした。きちんとした仕事として請け負うようになったのは、今から4年位前のことですね。

 

——制作スタイルは、ずっと変えずにやってこられたのでしょうか?

 

今野:それこそ最初の頃は、アーティストとアイデアを出し合いながら「これをやろう」とか「それは格好悪いと思う」とか「いや、イケてると思う」という感じで割と感覚的に作っていけたのですが、だんだん仕事として製作するようになってくると、自分の表現したいこととアーティストが表現したいことを、うまく擦り合わせる作業が必要になってきますよね。

 

——なるほど。趣味と仕事の違いですね。

 

今野:3年位前までは、インディーズの小規模作品ばかり月に4〜5本撮っていたんですが、「もう少し大きな規模の撮影も経験してみたい」と思うようになった頃に、BABEL LABELから「色々面白いことやりませんか?」という感じで声を掛けてもらったんです。それまでは完全に独学でやってきていたので、ほかの人たちがどんなやり方で映像を作っているのか知りたかったし、横のつながりもまったくなかったので、声を掛けてもらえたのはありがたかったですね。

 

——今野さんと大橋さんの役割分担は明確ですか?

 

 

今野:大橋は幅広いジャンルをこなせるので、仕事内容によって上手く分担できている感じではありますね。作品作りをするうえで時にはぶつかり合うこともありますが、常日頃から「自分たちがいいと思うもの」を共有できているのが何となく強みなのかなぁと思います。単なる「感覚」から一歩踏みこんで、「なぜ自分はこれを格好悪いと思うのか」を考えて共有するようにしています。

 

 

■次ページ:自分の頭の中のニューロンとシナプスが、全く関係ない外国のどこかの人とつながっていると感じる瞬間

 

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